お節介おばさん参上
赤ちゃんを乳母車に乗せ…少し疲れ気味のお母さんが…本を借りに来ました。
「リクエストの本取りにきました。」声にも疲れを感じます。
わたしがリクエストの本を棚に取りに行っている間に赤ちゃんが泣きだしてしまい。
お母さんは泣き止ませようと急いでおしゃぶりを赤ちゃんの口に押し込む姿を見て…
ついついお節介おばさんは声をかけてしまうのです。
「うち3人息子なんです。下が双子で…双子が赤ちゃんの時…おしゃぶりが口から取れると泣くんですよ…1人が泣くともう1人も泣いて…掃除も洗濯もご飯を作る事も出来なくって…泣きたいのは私だよって、すごくすごく気持ちに余裕がなくなってしまい…私、今思うと虐待だと思うんですけど…貼っても痛くない傷テープを買ってきて…口にはめたおしゃぶりの両脇を止めてしまった事があったんです」っておはなししたら…
疲れていたお母さんの顔がスッと穏やかになり…
「そうなんです…おしゃぶり落ちると泣くんです。夜中寝ていると取れて…泣くもんだから寝ぼけながらおしゃぶり探すのが辛くって…寝てないんです」
それから…おしゃぶりを手で取るようになった…おしゃぶりを口からぺっと出す。などなど…
わたしたちは、しばらくおしゃぶり談論をしました。☺️
帰る頃には…赤ちゃんのお母さんは、
今から「赤ちゃんの予防ワクチン行ってきます」と笑顔になりました。
「行ってらっしゃい」と言う私に…
「頑張ります」っと元気に手を振ってくれました。
みんなわかっているんです…赤ちゃんはずっと赤ちゃんではない事…おしゃぶりした小学生なんていませんものね(笑)
けれど私は、ご飯を食べさせて、オシメをつけて、服を着せて、靴を履かせ…歯も磨いてあげて…が永遠だと思ってしまっていたあの頃を思い出し…
赤ちゃんや小さいお子さんを連れたお母さんについつい声をかけてしまう自分に…「本当に歳をとったんだなぁ〜めんどくさいお節介おばさんだなぁ」とウンザリするのでした。
「おかあさんがおかあさんになった日」
長野ヒデ子
待ちに待った赤ちゃんに出会えた喜びと不安
おかあさんになれた嬉しさと期待
たくさんの愛で包まれた絵本です。
きっとお母さんになった日の感動が甦ります♡