稲刈りの秋の風景

 私の幼なかった頃…家の周りは田んぼが多く…肥溜めの蓋の上に間違えて乗ってしまって足が浸かってしまって…足がしばらく臭くって母にとても怒られたりしたものです。

 田んぼの中に入り…ザリガニの穴に手をいれてザリガニを掴んだり…ザリガニの尻尾でザリガニ釣りをしたり…田んぼ所有の方には、大変ご迷惑をおかけしたことと思っています。

 秋になったある日…稲刈りも終わり…田んぼは、子ども達の遊び場となっていました。

 土でモッコリしている小さな山を見つけた私が、その山をシャベルで掘りかえしてみると…大きな大きなカエルが(たぶん牛蛙だと思います)冬眠していたのです。

そして…シャベルで掘ってしまったのでカエルの身体は傷だらけ

そのカエルをどうするか?遊んでいたみんなで考えた結果…

 消毒液をふりかけて…オロナインをカエルの身体に塗り、ちり紙で身体をグルグルまきにして、また山に埋めてあげる事にしました。

 次の日気になり…山を手で掘りかえし…カエルの様子をみてみると…カエルは、息を引きとっていたのです。

 子どもの頃の私は残酷で…悲しまなかったと思います。山にカエルをもどし木を山にさして何もなかったかのように…遊んだ事を、今朝仕事場に行く途中稲刈りの終わった田んぼの前を自転車で走らせながら…思い出し…本当に可哀想な事をしたものだと…ゾワゾワした気持ちになるのでした。

    「コッコさんのかかし」

                               片山健

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 コッコさんシリーズのかかしです。

 コッコさんは、お父さんとお兄ちゃんと3人でかかしを作りました。

 近所の畑にかかしを持って行くと喜んでもらってくれました。

 田畑で季節の移り変わりが描かれています。色彩鮮やかで…稲刈りの絵の壮大さに吸い込まれてしまいそうです。