ちいさな…おとぼけおばあちゃん

 今日は、80歳になる母の白内障の手術でした。 

 そのため旦那さんに仕事をリモートにしてもらい…

 車で母を朝7:00に実家まで向かいに行き…

 長くかかるらしいのでお昼を買い込み、病院に着くと…

 「忘れ物ない?」と訊ねる私に…

 「大丈夫よ…全部しっかり用意したから」と言う

 母に…何故か不安な私…

   うちの母は、おとぼけさんなのです!

 あれは?これは?と質問…最後に

 私:「入れ歯は?」と聞くと…

 母:「あっ忘れた」

 私:「看護婦さんが、必ず持って来てくださいって言っていたよ」

 母:「いいわよ!忘れましたって言うから…ダメなら手術しないでかえるから」

 私:「はぁ?ダメだよ取りに行ってくる」

 と…病院でバタバタ大騒ぎ

 結局…旦那さんにお願いして…もう一度実家に入れ歯を取りに行って…旦那さんは、打刻ギリギリになってしまいました。スミセン

 

   母は、20年前ぐらいから、両目が白内障で…左目は、全く見えていない事を…私は、先月病院に付き添った時に初めて知りました。

 脚が悪いものの…自転車で走りまわったり

 以前は、都内のデパートのデパ地下で働いていた母は…

 今でもとてもとっても…デパ地下が大好きで

 わざわざ遠い病院に通っては、デパ地下で沢山の買い物をして帰ってくるのです。

 そんな母だったので、まさか…左目が全く見えていないなんて思いもしませんでした。

 よく転ぶなぁ…とは、思っていたので…脚が悪いからかなぁと 気をつけてみていたのですが…

  旦那さんの車で買い物に連れて行くたび…

  楽しそうに…目に入ってくるお店の看板の文字を声に出して読んでいたり…

  買い物の品物の裏に書いてある原材料などもしっかり読んでから…買い物かごに入れていたのを見ていたので…

 「まさか目が見えていなかったなんて…」と心配する私に

 「大丈夫よ右目が見えるから…左目もボヤッとうっすら見えてるから」

 「もっと早く言ってくれれば…こんなに白内障進行してなかったのに」と…ブツブツ言う私に

 ニコニコ笑ってごまかす母

 そして…無事に左目の手術が終わったと連絡があったので、迎えに行くと…

 小さな身体でちょこんと椅子に座っていて

 「ぶるぶる震えて…目が動いちゃって…ずっと先生に怒られちゃったから…右目の時は、痛い麻酔します…だって」

 そうですか…わかりました。(笑)

 まるで幼い子のように話す母でした。

 明日から1週間毎日消毒に病院に通うので私は、付き添いとなります。

 そして…来週月曜日は、右目の手術です。

 となると…来週いっぱい…母の眼科通いのお供です。

 ともかく母の眼が良く見えるようになれば…全て良しと言う事で!2週間母との時間を楽しみたいと思っています。

  『ちいさな ちいさな おばあちゃん』

     エルサ・ベスコス   作

     いしいとしこ     訳

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 この絵本は、スウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフのデビュー作です。

 ちいさなちいさなおばあちゃんが、ておけにメウシのミルクをしぼって、テーブルに置くと子猫がミルクを飲んでしまう…という繰り返し言葉が楽しい絵本です。

 エルサ・ベスコフ自身のおばあちゃんが良くおはなししてくれた。『ちいさなちいさなおばあちゃん』を絵本にしたとの事です。

 エルサ・ペズコフの作品の中の子どもたちはいつでも生き生きしています。

 そしてファンタジーな作品も数多く書かれています。

 とても素敵な作品ばかりです。

 100年以上前の古典的な作品ですが…

   古めかしい事は全く感じず…いつまでも新鮮な楽みをあたえてくれる。大好きな作品です。

 一読していただけると嬉しいです。