たまごのはなし

 面白い絵童話を見つけました。ひねくれた、たまごのはなしです…面白さや、良い本だと言う事を…ちゃんと紹介できるでしょうか?

 この本には、反省と教訓の言葉が、沢山含まれています。
 たまごが目を覚まして、仲間を起こそうと試みますが、全く起きません。無理やり起こしてみると…かたいけれど…もろいたまご達は、割れてしまいます。
 あきらめてマシュマロのところに行きます。しかしマシュマロもぜんぜん起きません。そこで甘い香りに誘われてかじってしまいます。そこでマシュマロは
「なんで、かじるのさ?」
 マシュマロが話すのを聞いて、まだ…いちども自分が、話してないことに…たまごは、気がつきます。だから仲間のたまごも起きてくれなかったのです。
 そこで…マシュマロは、「自分がかんがえていることは、話さなければ あいてには、ほとんどつたわらないんだ」とたまごに教えてくれます。
 なるほどです。
 わたしは、自分の自信のなさに…自分の考えている事を飲みこんで…極力相手に合わせるようにしています。年齢を重ねてからは、尚の事…おばさんは黙っていようと思っています.
 それからもおはなしの中には、沢山の名言が…「だれにでもしらないことはかならずあるんだからぜんぶしっているひとなんてどこにもいない」「おしつけるなよ」「うごいたこともないきみにあたりまえがわかるのかい?」「おしつけがましいのがしんぱい」なるほど…なるほど…毎日子ども達に言われているような言葉です。
 ナッツ🥜達の喧嘩も…同じ人種でもなんでも比べたがる人間のように…
「きみはおおきすぎる」「きみはかけてる」「きみはかたちがわるい」「そっちこそへんだ」
 張り合うことや、自己顕示欲の強いこと、負けず嫌いな気持ち、などの心理を面白おかしく表現していて、心に刺さります。
 ユーモアと哲学的な深みがある本です。とてもクセになり、何度でも読み返してしまいます。
 
       「たまごのはなし」
                           しおたにまみこ
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 読むほどに引き込まれること間違いないです…ぜったい一読していただきたいとお薦めできる1冊です。
 ちゃんと面白い本だと言う事が伝わっていたら嬉しいです。